ストレスと病気

ストレスと病気について、

「ワイス博士のストレス・ヒーリング」(php研究所)から、

少し引用してみます。

「<慢性的なストレスは体も心も弱らせる>

多くの医学的研究によれば、慢性的なストレスは様々な病気や問題に
関係あるとされています。
実際、アメリカにおける五つの主要な死亡原因は、
どれもストレスに関係しています。
心臓病、ガン、肺疾患,肝硬変、そして自殺です。
女性も男性と同じか、時として男性以上にストレスの影響を受けています。
ストレスには性別、人種、宗教、国籍などの区別はありません。
ストレスによって体の免疫システムの機能が損なわれる可能性がある
ということは、よく知られています。
免疫システムが抑圧されると、体はビールスや細菌や、
その他の病原体や寄生虫に感染しやすくなります。
また、免疫システムは多くのタイプのガンを防ぐために、大きな役割を
果たしています。
免疫による防御システムに欠陥が生じたり、弱まったりすると、
それに比例して、ガンと戦う能力が抑圧されます。
そして最悪の結果を生むことさえあります。
今、私たちは、ガンを始めとして、
免疫システムに関係した慢性的な病気に、
とてもかかりやすくなっているのです。

(略)

ストレスはldlコレステロール、つまり
心臓病の危険を増す悪玉コレステロールの量の増加にも関係している
とされています。
また。一部の研究によれば、突然に精神的なストレスに襲われると、
血管の内膜を収縮させ、心臓マヒや脳卒中の危険が増加するとされています。」

(「ワイス博士のストレス・ヒーリング」php研究所 p.29p.~30より抜粋)

「慢性的なストレスの症状は、様々な方法で分類できます。
次のリストは、そのような症状を
心理的、身体的、行動上に分けて、分類してみたものです。

<心理的な症状>

・集中力の低下
・忘れっぽくなる
・恐怖と不安感
・うつなどの不快な気分
・イライラする
・心配する
・破滅が近いという気持ち
・自分に自信を失う
・すぐに取り乱す
・怒り
・罪悪感
・疑い
・すぐに挫折する
・やる気が出ない
・失敗をおそれる

<身体的な症状>

・頭痛
・血圧と心拍数の上昇
・異常に汗をかく
・胸が締めつけられる
・呼吸困難
・過呼吸
・震え
・チック症状
・口や喉の渇き
・無気力と疲労感
・不眠
・下痢や胃痛
・性欲の減退
・肥満または体重減少
・歯ぎしり
・背中や首の痛み
・病気にかかりやすい
・動悸や不整脈
・筋肉のこり
・皮膚の疾患
・胸やけと胃酸過多
・骨粗鬆症や骨折

<行動における症状>
・アルコール、薬物、タバコなどを始めるか、量が増加する
・カフェインの過剰摂取
・衝動的な行動
・攻撃的な行動
・過食
・人間関係の悪化
・活動が不活発になる
・人や外出を避け、社会的に孤立する
・恐怖症の再発、悪化
・責任回避

もしこのような徴候や症状が頻繁に起こったり、
ひどくなったりしているのに気がついたとしたら、
ストレスのレベルが上がっているのかもしれません。
ストレス軽減の手法を早く使えば使うほど、気分は早く回復します。
慢性的なストレスがもたらす良くない影響も、和らぐかもしれません。」

(「ワイス博士のストレス・ヒーリング」php研究所 p.24~p.28抜粋)